歯科矯正の種類を全て解説!それぞれの特徴や選び方もご紹介

「歯科矯正って、どんな種類があるの?」
「自分にあった矯正方法はどれ?」

という方のために、この記事では歯科矯正の種類特徴費用メリット・デメリットについて分かりやすく説明しています。

たくさんある方法を1つ1つ調べるのは大変だと思うので、この記事だけですべて分かるように書きました。

自分にあった方法の選び方も解説しているので、歯並びをキレイにしたい方はぜひ最後まで読んでみてください!

歯科矯正にはどんな種類がある?

歯医者によって呼び方は様々ですが、歯科矯正には大きく分けて4つの種類があります。
その4つとは、「表側ワイヤー矯正」「裏側ワイヤー矯正」「ハーフリンガル矯正」「マウスピース矯正」です。

さらに治療する範囲によっても種類は異なり、「全顎(ぜんがく)矯正」「部分矯正」の2つがあります。

これらを整理して表にまとめたので、詳しくは以下をご覧ください↓

 
対応範囲ほぼ全ての症例に対応可能比較的多くの症例に対応可能比較的多くの症例に対応可能比較的多くの症例に対応可能
費用相場全顎:50〜90万円
部分:15〜60万円
全顎:90〜140万円
部分:30〜70万円
全顎:80〜130万円
部分:35〜65万円
全顎:60〜100万円
部分:20〜45万円

この中で、マウスピース矯正は比較的新しい矯正方法です。
しかし現在、ワイヤー矯正(表側、裏側、ハーフリンガル)とマウスピース矯正は大体同じくらいの割合で選ばれており、どちらも主流と言えます。

この記事を参考に、自分に合った方を選びましょう!

それぞれの特徴とメリット・デメリットは?

表側ワイヤー矯正

ブラケットと呼ばれる装置を歯の表面に接着し、その間にワイヤーを通すことで歯を動かしていく矯正方法です。

最も歴史のある方法であり、ほぼ全ての症例に対応できます。

メリットほぼ全ての歯並びが治療可能
・装置が外側にあるため滑舌、発音に影響が少ない
・装置が固定式のため自己管理が不要
デメリット・矯正装置が目立つ
・矯正装置が口腔内を傷つけやすい
・食べ物が詰まりやすい
硬い食べ物、粘り気のある食べ物が制限される
歯磨きがしにくい
金属アレルギーのリスクがある

表側ワイヤー矯正は装置が目立ってしまうことが大きなデメリットでしたが、最近では透明もしくは白色の装置を使用し、目立ちにくくする方法もあります。

こんな人にオススメ
・症状が重く、大きく動かせる方法で治療したい人
・見た目は気にしないから、とにかく歯並び全体をキレイにしたい人
・自己管理が苦手な人

裏側ワイヤー矯正(リンガル矯正)

歯の裏側にブラケットとワイヤーを装着する方法です。

歯科医師の高い技術が必要なため比較的高額になりますが、装置が目立たないのがメリットです。

メリット・矯正装置が目立たない
・装置が固定式のため自己管理が不要
・比較的対応可能な症例が多い
デメリット・費用が比較的高額
・装置が邪魔で喋りづらい
・矯正装置が口腔内を傷つけやすい
・食べ物が詰まりやすい
硬い食べ物、粘り気のある食べ物が制限される
歯磨きがしにくい
金属アレルギーのリスクがある

ただ、高度な技術が必要なため対応しているクリニックは少ないです。

こんな人にオススメ
・ある程度高額でもいいから、目立たない方法で歯並びを治したい人
・自己管理が苦手な人

ハーフリンガル矯正

見えやすい上の歯は裏側矯正、唇で隠れて見えにくい下の歯には表側矯正をします。

表側と裏側それぞれのデメリットを抑えた方法です。

メリット・表側矯正と比べて目立ちにくい
・裏側矯正と比べて喋りやすい
・裏側矯正と比べて費用が安い
・装置が固定式のため自己管理が不要
デメリット・表側矯正と比べて費用が高い
・矯正装置が口腔内を傷つけやすい
・食べ物が詰まりやすい
硬い食べ物、粘り気のある食べ物が制限される
歯磨きがしにくい
金属アレルギーのリスクがある
こんな人にオススメ
・表側矯正と裏側矯正の良いとこ取りをしたい人
・自己管理が苦手な人

マウスピース矯正

透明なマウスピースを装着して歯を動かす矯正方法です。
歯が動いていくのに合わせて新しいマウスピースに交換することで、少しずつ理想の歯並びに近づけていきます。

ワイヤー矯正と比べて目立たない・費用が安い・痛みや違和感が少ない等、たくさんのメリットがあります。
しかし自由に着脱が可能な分、1日の装着時間(約20時間〜)を守るという自己管理が必要です。

メリット・透明なので目立たない
・着け外しできるため、食事や歯磨きがしやすい
・ワイヤー矯正と比べて痛みや違和感が少ない
金属アレルギーの心配がない
通院頻度が少ない
デメリット治療可能な歯並びに限りがある
・装着時間を守らないと効果が薄く、自己管理をする必要がある
マウスピースの装着中は飲食ができない
こんな人にオススメ
・目立たない方法で歯並びを治したい人
・矯正中の痛みや食事制限でストレスを感じたくない人
・歯並びのズレが軽度な人

マウスピースにはたくさんのブランドがあり、費用や交換頻度など若干の違いはありますが、基本的にはどれも同じです。
歯科医院によって扱っているブランドは様々で、代表的なものとしては世界100カ国以上で使われている「インビザライン」、10万人以上の患者がいる日本発のブランド「キレイライン矯正」などがあります。

それぞれの特徴まとめ

これまで紹介した矯正方法の特徴を以下にまとめました。

 
メリット・ほぼ全ての歯並びが治療可能
・装置が外側にあるため滑舌
・発音に影響が少ない
・装置が固定式のため自己管理が不要
・矯正装置が目立たない
・装置が固定式のため自己管理が不要
・比較的対応可能な症例が多い
・表側矯正と比べて目立ちにくい
・裏側矯正と比べて喋りやすい
・裏側矯正と比べて費用が安い
・装置が固定式のため自己管理が不要
・透明なので目立たない
・着け外しできるため、食事や歯磨きがしやすい
・ワイヤー矯正と比べて痛みや違和感が少ない
・金属アレルギーの心配がない
・通院頻度が少ない
デメリット・矯正装置が目立つ
・矯正装置が口腔内を傷つけやすい
・食べ物が詰まりやすい
・硬い食べ物、粘り気のある食べ物が制限される
・歯磨きがしにくい
・金属アレルギーのリスクがある
・費用が比較的高額
・装置が邪魔で喋りづらい
・矯正装置が口腔内を傷つけやすい
・食べ物が詰まりやすい
・硬い食べ物、粘り気のある食べ物が制限される
・歯磨きがしにくい
・金属アレルギーのリスクがある
・表側矯正と比べて費用が高い
・矯正装置が口腔内を傷つけやすい
・食べ物が詰まりやすい
・硬い食べ物、粘り気のある食べ物が制限される
・歯磨きがしにくい
・金属アレルギーのリスクがある
・治療可能な歯並びに限りがある
・装着時間を守らないと効果が薄く、自己管理をする必要がある
・マウスピースの装着中は飲食ができない
対応範囲◎ほぼ全ての症例に対応可能◯比較的多くの症例に対応可能◯比較的多くの症例に対応可能◯比較的多くの症例に対応可能
見た目△目立つ◎裏側なので目立たない◯他人から見えやすい上の歯は裏側なので目立ちにくい◎透明なので目立たない
費用全体:50〜90万円
部分:15〜60万円
全体:90〜140万円
部分:30〜70万円
全体:80〜130万円
部分:35〜65万円
全体:60〜100万円
部分:20〜45万円
治療期間全体:1〜3年
部分:3ヶ月〜1年半
全体:1年半〜3年
部分:6ヶ月〜1年半
全体:1年半〜3年
部分:6ヶ月〜1年半
全体:1〜3年
部分:2ヶ月〜1年半
痛み・違和感
抜歯有無必要であれば抜歯する必要であれば抜歯する必要であれば抜歯する抜歯しない場合が多い
通院頻度3〜6週間に1度3〜6週間に1度3〜6週間に1度1〜3ヶ月に1度
その他・通常と比べるとやや高額になるが、透明または白色で目立ちにくい装置もある・高度な技術が必要なため、対応しているクリニックが少ない・高度な技術が必要なため、対応しているクリニックが少ない・たくさんのブランドがある
こんな人におすすめ・症状が重く、大きく動かせる方法で治療したい人
・見た目は気にしないから、とにかく歯並び全体をキレイにしたい人
・自己管理が苦手な人
・ある程度高額でもいいから、目立たない方法で歯並びを治したい人
・自己管理が苦手な人
・表側矯正と裏側矯正の良いとこ取りをしたい人
・自己管理が苦手な人
・目立たない方法で歯並びを治したい人
・矯正中の痛みや食事制限でストレスを感じたくない人
・歯並びのズレが軽度な人
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どうやって自分に合った方法を選べばいい?

歯並びの悪さの程度で選ぶ

矯正方法によって対応できる歯並びの程度は異なります。

例えば表側ワイヤー矯正の場合、歯並びの悪さが重度でも基本的には対応できます。
一方でマウスピース矯正の場合、大きな歯の移動には向いていないため、歯並びのズレが大きすぎると対応できない可能性があります。

歯並びの悪さが軽度〜中度の方にはマウスピース矯正がオススメですが、
自分でズレが大きいと感じる方でマウスピース矯正をやりたい場合は、一度歯科医師に相談してみましょう。

矯正中の見た目で選ぶ

ワイヤー矯正は幅広い症状に対応できる一方で、ワイヤーが目立ってしまうことがデメリットです。
最近は目立ちにくいワイヤーも登場していますが、それでも嫌という方は裏側ワイヤー矯正かマウスピース矯正がオススメです。

費用で選ぶ

費用の安さで選ぶなら、表側ワイヤー矯正かマウスピース矯正がオススメです。
また、全顎矯正か部分矯正かでも大きく費用は異なるので、安く抑えたいという方は自分の歯並びが部分矯正で治せるかどうか歯科医師に相談してみましょう。

抜歯の有無で選ぶ

矯正治療では、歯を動かすスペースを確保するために抜歯をすることがあります。
傾向としては、歯を大きく動かせるワイヤー矯正では抜歯をすることが多く、マウスピース矯正では抜歯をしない方針の所が多いです。

しかし、抜歯をするかどうかは症状の重さや患者様の希望する歯並びによっても変わってくるため、最終的には歯科医師と相談して決める必要があります。

自分だけで矯正方法を決めるのはNG

これまで歯科矯正の種類や選び方を説明してきましたが、1つだけ注意点があります。

それは、自分だけで矯正方法を決めてはいけないということです。
なぜなら、それぞれの方法には得意不得意があり、本当にその方法で対応可能かを判断できるのは歯科医師だけだからです。

希望の矯正方法が決まったら、信頼できる歯科医師にそれを伝え、診断してもらうことが大切です。

歯医者の選び方を詳しく知りたい方はこちらをチェック!

失敗しない矯正歯科の選び方!プロの歯科医師が歯医者選びのポイントを解説

歯医者選びで一番大事なポイントとは?

歯医者を選ぶ際、費用や実績、通いやすさなど気になるポイントは色々とありますよね。

しかし、絶対に外してはいけない一番大事なポイントは「相談しやすさ」です。

なぜなら、歯科矯正は長い時間をかけて行うとても高度な治療であり、歯科医師との細かいコミュニケーションが必須だからです。

実際にカウンセリングを受けてみて、「この人なら気軽に相談できそう」と感じた歯医者さんを選びましょう。

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