噛み合わせは矯正で治る?ズレの方向でわかる不正咬合6タイプと治療の全体像

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歯科医院で「噛み合わせが良くないですね」と言われたものの、それがどのくらいの問題なのかを掴めないままでいる方は少なくありません。前から見た歯並びは揃っていて、痛みもない。それでも片側でばかり噛んでいたり、前歯で麺が噛み切れなかったりする。
この記事では、不正咬合をズレの方向で整理したうえで、6タイプそれぞれの特徴、機能面に出る影響、矯正で変えられる範囲までを見ていきます。名前を覚えるためではなく、自分がどのあたりに位置しているかを掴むための整理です。
「歯並びが良い」と「噛み合わせが良い」は別のこと
歯並びは、歯列を前から見たときの並び方です。ガタガタしていないか、隙間が空いていないか、という平面的な見え方を指します。一方の噛み合わせは、上下の歯を閉じたときの立体的な接触関係です。どこでどう当たっているか、力がどう分散しているかが問われます。
このため、前から見ると整っているのに噛み合わせには問題がある、という状態が起こります。逆に、多少のガタつきがあっても上下の当たり方は機能していることもあります。
矯正歯科で目安として挙げられるのは、おおむね次のような状態です。
- 上の前歯が下の前歯を、垂直方向に2〜3ミリ覆っている
- 上の前歯が下の前歯より、前後方向に2〜3ミリ前にある
- 上下の歯列の中心(正中)が、顔の中心とおおよそ揃っている
- 奥歯は、上の歯の山(咬頭)が下の歯の溝に収まり、1本の歯が下の2本と接している
ただし、この目安から外れていれば治療が要るという単純な話ではありません。どの程度外れているかと、噛む・磨く・話す機能にどう出ているかの両方を見て判断されます。
不正咬合は「ズレの方向」で整理できる
不正咬合の種類を並べた解説はよく見かけますが、名前だけでは自分がどれに当たるかを判断しづらいものです。そこで、ズレが起きている方向で括り直してみます。上下の歯の関係は立体ですから、ズレも前後・垂直・横幅の3方向、そこに歯を並べるスペースが足りているかを加えた4つの軸で捉えられます。
| ズレの方向 | 該当するタイプ | 見た目や感覚に出るサイン |
|---|---|---|
| 前後方向 | 上顎前突(出っ歯)/反対咬合(受け口) | 横顔の口元の突出感、下顎の張り出し、前歯が当たらない |
| 垂直方向 | 過蓋咬合(深い)/開咬(開いている) | 下の前歯が隠れて見えない、奥歯を噛んでも前歯に隙間が残る |
| 横幅方向 | 交叉咬合 | 上下の正中がずれる、片側だけ上下が逆に組み合う |
| スペースの過不足 | 叢生(不足)/空隙歯列(過剰) | 歯が重なる、八重歯、歯と歯の間が空く |
この4軸で見ると、「前後には問題がなさそうだが、垂直方向に深すぎるらしい」といった見当がつきます。なお、ひとつの口の中で複数の軸が重なることは珍しくありません。単独のタイプに当てはめきれなくても、それが普通だと考えてください。
不正咬合6タイプの特徴
各タイプを、どういう状態か・どう気づくか・機能面で何が起きやすいか、の順で整理します。
叢生(そうせい)|スペース不足
歯が重なったり、ねじれたり、列から外れて生えたりしている状態です。日本人に多いとされ、八重歯もこの一種にあたります。原因の中心は歯の大きさに対して顎の骨が狭いことで、並べる場所が足りないために歯が押し出されたり内側に入ったりします。
機能面では、重なった部分に歯ブラシの毛先が届きにくく、虫歯と歯周病のリスクが上がりやすくなります。列から外れた歯には、他の歯と違う方向の力もかかります。
スペースの作り方は八重歯の矯正|なぜ「八重歯だけ抜く」ができないのかと、スペースの作り方4通りで扱っています。
上顎前突(じょうがくぜんとつ)|前後方向・上が前
上の前歯や上顎全体が、下に対して前に出ている状態で、出っ歯と呼ばれます。前歯だけが前に傾いている場合と、上顎の骨そのものが前方にある場合、下顎が後ろに位置している場合があり、見た目が似ていても中身は異なります。
機能面では、前歯で噛み切る動作がしづらくなります。唇が閉じにくい状態が続くと口の中が乾きやすく、前歯をぶつけたときの損傷も起きやすくなります。
どこまでが歯の傾きの問題かは出っ歯はマウスピース矯正で治せる?部分矯正で足りるかを決める3つの条件で整理しています。
反対咬合(はんたいこうごう)|前後方向・下が前
下の前歯が上の前歯より前に出ている状態で、受け口、下顎前突とも呼ばれます。前歯だけが逆になっているケースと、下顎の骨が大きい・前方にあるケースがあり、後者は成長とともに変化するため年齢によって判断が変わります。
機能面では、前歯で食べ物を噛み切る動作が成立しにくくなります。サ行・タ行の発音がしづらいと感じる方もいます。
装置ごとの対応範囲は反対咬合はマウスピース矯正で治せる?対象になる症例と、装置が苦手とする動きで扱っています。
過蓋咬合(かがいこうごう)|垂直方向・深い
噛んだときに、上の前歯が下の前歯を深く覆っている状態です。垂直方向の被さりが目安とされる2〜3ミリを大きく超え、下の前歯がほとんど見えない形で気づかれます。前から見た歯並びは整っていることも多く、指摘されるまで気づかない方が少なくありません。
機能面では、下の前歯が上の歯の裏側や歯ぐきに当たり続けることがあります。奥歯にかかる力が強くなりやすく、顎を左右に動かしにくいと感じる場合もあります。
開咬(かいこう)|垂直方向・開いている
奥歯を噛み合わせているのに、上下の前歯のあいだに隙間が残る状態です。前歯で麺や葉物野菜を噛み切れない場面で気づかれることが多く、舌を前に押し出す癖や口呼吸との関連が指摘されています。
機能面では、前歯が噛む役割を担えないぶん、噛む力が奥歯に集中します。発音では、サ行が息漏れするように感じることがあります。
交叉咬合(こうさこうごう)|横幅方向
上下の歯列が横方向にずれ、本来は上の歯が外側にくるはずの部分で下の歯が外側になっている状態です。片側だけに起きることが多く、上下の正中がずれる、噛むときに顎が横にずれる、顔の左右差が出る、といった形で表れます。
機能面では、噛む力の左右バランスが崩れ、片側でばかり噛む癖につながります。その側の歯や顎関節への負担が偏ります。
補足|空隙歯列(すきっ歯)はスペースが余っている状態
スペースの軸には、叢生とは逆の状態もあります。歯と歯のあいだに隙間が空く空隙歯列(くうげきしれつ)、いわゆるすきっ歯です。
顎の大きさに対して歯が小さい、あるいは歯の本数が足りない場合に起こります。隙間から息が漏れてサ行の発音に影響したり、食べ物が挟まって歯ぐきに負担がかかったりすることがあります。
噛み合わせが機能面に与える影響は2階層に分けて考える
噛み合わせの影響は、虫歯から頭痛、肩こり、胃腸の不調まで列挙されることがあります。ただ、これらを同じ強さで受け取ると、自分に当てはまるのかが判断しづらくなります。当サイトでは、機序がはっきりしていることと、関連が指摘されているが個人差が大きいことを分けて整理します。
機序がはっきりしていること
噛み砕く効率が落ちる
上下の歯が接触する面積や位置がずれていると、食べ物をすりつぶす効率が下がります。開咬のように前歯が当たらない場合は、噛み切る動作そのものが成立しにくくなります。
磨きにくい場所ができる
歯が重なっている部分や、隙間に食べ物が入り込む部分は、歯ブラシの毛先が届きにくくなります。清掃が行き届かない状態が続けば、虫歯と歯周病のリスクが上がります。歯並びの乱れと虫歯・歯周病の関連は、公的機関の資料でも指摘されています(出典: 社会福祉法人 恩賜財団 済生会「かみ合わせと身体の不調の関係」)。
特定の歯に力が集中する
上下の当たり方が偏っていると、一部の歯だけが強い力を受け続けます。長期的には、噛む面がすり減る、歯の縁が欠ける、歯ぐきが下がるといった形で表れることがあります。
発音に影響が出ることがある
前歯の隙間や位置関係は、サ行・タ行の発音と関わります。息の抜け方が変わるためです。
関連が指摘されるが、個人差が大きいこと
一方、次のような影響は、噛み合わせとの関連が指摘されているものの、それだけが原因とは限りません。
顎関節への負担
噛み合わせの不調和が顎関節に負荷をかけ、口を開けたときの痛みや音、開けにくさにつながることがあるとされています。ただし顎関節の症状には、食いしばりや歯ぎしり、姿勢、精神的な緊張など複数の要因が関わります。
頭痛や肩こり
噛むときに使う筋肉は、頭部や首、肩の筋肉と連動しています。咀嚼筋のバランスが崩れることで、肩こりや頭痛へ発展しうると説明されています(出典: 社会福祉法人 恩賜財団 済生会「かみ合わせと身体の不調の関係」)。ただし、これらには噛み合わせ以外の要因も数多くあります。
この2階層を分けておくと、過度に不安になることも、逆に軽く見すぎることも避けられます。前者に当てはまる項目があるなら、見た目が気にならなくても確認する価値があります。
ただし、奥歯の当たり方や力の分散は鏡では分かりません。自分がどちらなのかは、上下の接触状態を記録して見てもらうのが早道です。検査だけなら費用をかけずに受けられるところもあります。無料で歯並びを診断してみる
※矯正治療は保険適用外の自由診療です。
※記載の金額は標準的な費用(税込)の目安です。
※費用は医院・症状により異なります。
噛み合わせが悪くなる原因は3層ある
原因は大きく3つの層に分かれ、どの層が主なのかによって治療の選択肢が変わります。
1層目|骨格
上顎と下顎の大きさ、前後の位置関係、左右のバランスといった、骨そのものの形と位置です。遺伝的な要素が関わるとされ、成長期を過ぎると骨の形は変化しにくくなります。反対咬合や上顎前突の一部は、この層に原因があります。
2層目|歯
歯の大きさと顎の大きさの不調和、歯が生えてくる向き、乳歯から永久歯への交換の順序などです。叢生や空隙歯列の多くはここに含まれ、骨格に大きな問題がなくても歯の位置や傾きだけでズレが生じます。
3層目|後天的な要因
口呼吸、指しゃぶりの継続、舌で前歯を押す癖、片側でばかり噛む習慣、頬杖、うつ伏せ寝などです。大人になってからも、歯を失った場所に隣の歯が倒れ込む、被せ物の高さが合っていない、親知らずが後方から押している、といった要因で噛み合わせが変わることがあります。
この層が関わっている場合、癖が残ったままでは歯を動かしても同じ方向の力がかかり続けるため、治療と並行した対応が検討されます。
矯正で変えられる範囲と、外科的な治療が検討される場合
ここが、噛み合わせの治療でもっとも大きな分岐です。
同じ「受け口」でも、前歯の傾きだけが逆になっている場合と、下顎の骨そのものが前方にある場合では、取れる手段が変わります。前者は歯を動かす治療で対応できる範囲に入りますが、後者は歯の移動だけでは骨格のズレが残ります。前者を歯槽性、後者を骨格性と呼びます。境目は連続的で、両方の要素が混ざっていることも多くあります。
骨格のズレが大きく、歯を動かすだけでは機能面の改善が難しいと判断された場合は、外科的矯正治療が選択肢に入ります。顎の骨を手術で移動させ、その前後に矯正治療を行う方法です。
この外科的矯正治療については、保険診療の対象になる場合があります。保険が適用されるのは顎変形症(顎離断等の手術を必要とするものに限る)の手術前後の矯正歯科治療、および厚生労働大臣が定める疾患に起因する咬合異常です。また、これらを行えるのは厚生労働大臣が定める施設基準に適合し、地方厚生局長に届け出た保険医療機関に限られます(出典: 公益社団法人 日本矯正歯科学会「矯正歯科治療が保険診療の適用になる場合とは」)。
自分が歯槽性なのか骨格性なのかは、見た目や自覚症状からは判断できません。エックス線規格写真で骨格の位置関係を計測し、模型や口腔内スキャンで上下の接触を確認したうえで診断されます。
※上記の外科的矯正治療に該当しない一般的な矯正治療は、保険適用外の自由診療です。
※費用は医院・症状により異なります。
装置による違い(噛み合わせの観点で)
装置の選択肢は大きく3つです。噛み合わせを扱ううえでの違いに絞りました。
| 観点 | ワイヤー矯正(表側) | ワイヤー矯正(裏側) | マウスピース矯正 |
|---|---|---|---|
| 対応できる範囲 | 広い | 広い | 軽度〜中等度が中心 |
| 苦手とされる動き | 少ない | 少ない | 垂直方向の移動・大きな傾斜の修正 |
| 目立ちにくさ | 装置が見える | 外からは見えにくい | 目立ちにくい |
| 取り外し | できない | できない | できる |
| 通院の目安 | 月1回程度 | 月1回程度 | 1〜3ヶ月に1回程度 |
| 費用の目安 | 60万〜130万円程度 | 100万〜170万円程度 | 10万〜120万円程度 |
※上記はいずれも保険適用外の自由診療です。
※費用は医院・症状により異なります。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります。
※主なリスク・副作用:治療中の痛みや違和感、歯根吸収、歯ぐきの退縮、虫歯・歯周病、治療後の後戻りなど。
なお部分矯正は装置の種類ではなく、動かす範囲の呼び方です。ワイヤーでもマウスピースでも行われ、噛み合わせ全体のズレが背景にある場合は範囲が足りないと判断されることがあります。
噛み合わせの治療という観点で押さえておきたいのは、装置ごとに得意な動きと苦手な動きがあるという点です。歯を垂直方向に沈める・引き出す動きや、歯根まで含めて大きく角度を変える動きは、装置によって難易度が変わります。垂直方向のズレである過蓋咬合や開咬では、この点が治療計画に影響します。
ただし、どの装置が優れているという単純な比較はできません。同じマウスピース矯正でも対応範囲は医院の方針によって幅があり、ワイヤーと併用する計画が立てられることもあります。装置ごとの詳細は歯科矯正の種類を全て解説!それぞれの特徴や選び方もご紹介にまとめています。
自分の噛み合わせがどの装置の範囲に入るかは、検査を受けて相談するのが早道です。無料で歯並びを診断してみる
費用・期間・通院回数の目安
治療の規模によって、金額も期間も変わります。目安は次のとおりです。
| 治療の規模 | 費用の目安 | 期間の目安 | 通院の目安 |
|---|---|---|---|
| 全体矯正 | 60万〜170万円程度 | 1〜3年程度 | 月1回〜3ヶ月に1回程度 |
| 部分矯正 | 10万〜70万円程度 | 数ヶ月〜1年程度 | 月1回〜3ヶ月に1回程度 |
| 外科的矯正治療 | 保険適用の場合は自己負担分/適用外は自由診療 | 2〜4年程度 | 医療機関の方針による |
※外科的矯正治療を除き、矯正治療は保険適用外の自由診療です。
※費用は医院・症状により異なります。上記のほかに検査・診断料、調整料、保定装置の費用が別途かかる場合があります。
※全体矯正の幅は装置の違いによるものです(表側ワイヤー60万〜130万円程度、裏側ワイヤー100万〜170万円程度)。装置別の目安は前掲の比較表を参照してください。
※期間は保定期間を除いた目安です。
※通院回数は治療内容・個人の状態により異なります。
※主なリスク・副作用:治療中の痛みや違和感、歯根が短くなる(歯根吸収)、歯ぐきの退縮、装置による粘膜の傷、虫歯・歯周病、治療後の後戻りなど。
見落とされやすいのが、総額のうち装置代以外が占める割合です。費目の分かれ方は歯列矯正の費用|総額を決める7つの費目と、料金体系で数十万円変わる仕組みで整理しています。
相談から保定までの流れ
治療がどう進むのかを知っておくと、最初の一歩の負担が軽くなります。
1. 相談
現在の状態と希望を伝え、大まかな方針と費用感を聞く段階です。診断はまだ確定しません。
2. 検査・診断
エックス線撮影、口腔内の写真、模型または口腔内スキャンで記録を取ります。骨格性か歯槽性か、どの装置の範囲に入るかはここで判断されます。
3. 治療計画の説明
方針・期間・費用・想定されるリスク、抜歯の要否が示されます。納得できなければ、他の医院で意見を聞く選択もあります。
4. 動的治療
装置で歯を動かす期間です。定期的に受診し、計画どおりに動いているかを確認します。
5. 保定
動かし終えた歯をその位置に留めておく期間です。外した直後の歯は元に戻ろうとするため、保定装置を使います。仕組みと種類はリテーナーとは?歯が戻る仕組みと3種類の選び方・なくしたときの対応で扱っています。
よくある質問
Q. 見た目が気にならなければ、治療しなくてよいですか
見た目だけで判断する必要はありません。材料になるのは、噛み砕きにくさ、磨きにくい場所の有無、特定の歯に力が集中していないか、といった機能面です。当てはまるものがなければ、定期検診で歯の摩耗や歯ぐきの状態を見てもらいながら経過を追う判断もあります。
Q. セルフチェックで自分の噛み合わせは判断できますか
大まかな見当はつけられます。下の前歯がほとんど見えない、奥歯を噛んでも前歯に隙間が残る、上下の中心がずれている、片側でばかり噛んでいる——こうしたサインは鏡でも分かります。ただし、奥歯の当たり方や骨格のズレの量までは確認できません。セルフチェックは受診のきっかけとして使うのが現実的です。
Q. 大人になってからでも噛み合わせは変えられますか
歯を動かす治療そのものに年齢の上限はないとされ、歯を支える骨や歯ぐきの状態が保たれていることが前提になります。ただし、成長期にしか使えない方法(顎の成長を利用する装置など)は選べず、骨格性のズレへの対応の幅は変わります。
Q. 矯正中に噛み合わせが変わったように感じることはありますか
治療の過程で歯が移動するため、途中で当たり方が変化する場面はあります。歯が計画どおり動いている過程での一時的な変化なのか、対応が必要な変化なのかは、自分では見分けられません。噛みにくさや特定の歯の当たりの強さが続くようであれば、次の受診を待たずに担当の歯科医師に伝えてください。
Q. 保険は使えますか
一般的な矯正治療は自由診療です。保険が適用されるのは、前述のとおり顎変形症で手術を必要とする場合と、厚生労働大臣が定める疾患に起因する咬合異常に限られます。
まとめ|名前を覚えるより、ズレの方向と原因の層を掴む
不正咬合には代表的な6つのタイプがありますが、名前を覚えることが目的ではありません。前後・垂直・横幅・スペースのどの方向にズレているかを掴めば、自分の状態を言葉にできるようになります。
機能面の影響は、機序がはっきりしていること(噛む効率、磨きにくさ、特定の歯への負担、発音)と、関連が指摘されるが個人差が大きいこと(顎関節、頭痛や肩こり)に分けて考えると、必要以上に不安になることも軽く見すぎることも避けられます。
そして治療の分岐を決めるのは、骨格のズレなのか、歯の位置のズレなのかという点です。これは見た目や自覚症状では判断できず、検査を通じてはじめて分かります。治療を決めるためではなく現状を知るために、記録を取ってもらうところから始めてみてください。
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