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マウスピース矯正中にホワイトニングはできる?矯正前・矯正中・保定期間で変わる仕上がり

マウスピース矯正中にホワイトニングはできる?矯正前・矯正中・保定期間で変わる仕上がり

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矯正を進めるうちに歯並びは整ってきたけれど、今度は歯の色が気になってきた。せっかくなら白さも一緒に整えたいけれど、治療中にホワイトニングをして大丈夫なのか判断がつかない。矯正中の方からよく寄せられる相談です。

結論から言えば、マウスピース矯正とホワイトニングは併用できます。ただしいつ行うかによって仕上がりの質が変わります。アタッチメントが付いている時期や歯が重なっている時期には、薬剤が届かない部分ができて色むらの原因になるためです。

当サイトはホワイトニングを提供する立場ではないため、矯正前・矯正中・保定期間中という3つのタイミングを比べて整理しました。

マウスピース矯正中でもホワイトニングはできる

マウスピース矯正は装置を自分で取り外せるため、ホワイトニングとの併用に向いています。

ホワイトニングのために装置を外す時間は限られており、1日の装着時間が20時間を下回らない範囲で調整できます。矯正の進行に大きな影響を与えずに併用できるのが、マウスピース矯正の実用的な利点のひとつです。

ワイヤー矯正との違い

一方、ワイヤー矯正では事情が変わります。ブラケットという装置が歯の表面に接着され、ワイヤーで固定されているため、その部分には薬剤が届きません。

装置を外すまで待つか、装置が付いていない部分だけを施術するかという選択になります。取り外せるかどうかが、ホワイトニングとの併用しやすさを分けているわけです。

いつやるかで仕上がりが変わる

併用できるとしても、タイミングによって条件は大きく異なります。3つの時期を比べます。

タイミング利点難点
矯正前装置がなく施術しやすい歯が重なっている面に薬剤が届かず、動かした後に色の差が出ることがある
矯正中早い段階から白さを得られるアタッチメント部と重なり部に届かず色むらのリスク。矯正の痛みと知覚過敏が重なることがある
保定期間中歯列が整い装置もないため条件がもっともよい矯正が終わるまで待つ必要がある

矯正前に行う場合

歯並びが整う前は、歯が重なり合っている面が隠れています。その状態で施術すると、隠れていた面には薬剤が届きません。

矯正で歯が動いてその面が表に出てきたとき、周囲との色の差が見えることがあります。矯正の直前に行う場合は、この可能性を踏まえておく必要があります。

矯正中に行う場合

治療の途中でも施術は可能です。早い段階から白さを得られるのが利点です。

ただし、この時期は条件がもっとも複雑になります。アタッチメントが付いている歯にはその部分だけ薬剤が届きません。歯の重なりが残っていれば、そこにも届きません。加えて、歯を動かしている最中は歯が敏感になっており、しみやすい状態でもあります。

急ぐ理由がなければ、歯並びがある程度整ってからのほうが結果は安定します。

保定期間中に行う場合

矯正が終わり、保定装置を使う期間に入ってからがもっとも条件のよい時期です。

歯列が整っているため薬剤が全体に行き渡り、アタッチメントも外れています。色むらのリスクが最小になり、仕上がりも均一になりやすくなります。待てるのであれば、この時期を選ぶのが確実です。

色むらが起きる理由

なぜ時期によって色むらが起きるのか、構造から説明します。

アタッチメントの下には薬剤が届かない

アタッチメントは、歯を計画どおりに動かすために歯の表面に付ける小さな突起です。歯と同系色の樹脂でできており、治療が終わると外します。

この部分は歯の表面が覆われているため、ホワイトニング剤が直接触れません。周囲が白くなっても、アタッチメントの下だけ元の色が残ります。装置を外したときに、その部分が周囲と違って見えることがあります。

重なっている歯の面には届きにくい

歯が重なっている場合、隠れている面にも薬剤が行き渡りません。矯正が進んでその面が表に出ると、色の差として現れます。

つまり色むらは、薬剤が触れた面と触れなかった面の差として生まれます。歯並びが整っているほど、この差は起きにくくなります。

色むらは調整できる場合がある

色むらが生じても、取り返しがつかないわけではありません。

アタッチメントを外した後や矯正が完了した後に、改めて全体へ施術することで差を目立たなくできる場合があります。追加の費用と期間はかかりますが、恐れて何もできなくなるほどのリスクではないと考えてよいでしょう。気になる場合は、施術前に「色むらが出た場合の対応」を確認しておくと安心です。

施術前に色の記録を残しておく

色むらへの備えとして実用的なのが、施術前の状態を記録しておくことです。

シェードガイドと呼ばれる色見本を使って、施術前の歯の色を数値で控えてもらいます。これがあると、施術後にどれだけ変化したのか、色の差がどこに出ているのかを客観的に比べられます。

記録がないと「思ったより白くならなかった」という感覚だけが残り、判断がつきません。アタッチメントが付いている状態で施術する場合はとくに、後から差を評価するための基準として役立ちます。医院で施術を受ける際は、記録を残してもらえるか聞いてみてください。

知覚過敏と痛みが重なることがある

体感面での注意もあります。

矯正で歯を動かしている間は、歯とその周囲に力がかかり、痛みや違和感が出やすい状態です。そこにホワイトニングによる知覚過敏が加わると、しみる感覚が強く出ることがあります。

避けやすいのは、新しいマウスピースに交換した直後です。この時期は歯にかかる力がもっとも強く、痛みが出やすいタイミングにあたります。交換から数日おいて落ち着いてから施術するほうが負担は軽くなります。

もともと知覚過敏がある方は、薬剤の濃度や施術の間隔を調整してもらえることがあります。事前に伝えておくと計画を立てやすくなります。

矯正とホワイトニングを合わせるとどのくらいの費用と期間になるのかは、自分の症例を診てもらえば具体的に分かります。無料で検査と診断を受けられるサービスなら、費用をかけずに相談できます。無料で歯並びを診断してみる

矯正用のマウスピースをホワイトニングに使えるか

自宅で行うホームホワイトニングでは専用のトレーに薬剤を入れて装着します。「矯正用のマウスピースをそのまま使えないのか」という疑問が出てきますが、原則として使えません。

理由は3つあります。ひとつは設計の違いで、矯正用は歯を動かすために計算された形状をしており、薬剤を保持するための余地が作られていません。次に材質の問題で、薬剤によって変質する可能性があります。そして、薬剤が入ることで装置の適合が変わり、歯を動かす計画に影響しかねないという点です。

ホームホワイトニングを行う場合は、専用のトレーを別に作ってもらうことになります。保定期間中であれば、保定装置とは別にトレーを用意する形になります。保定装置の扱いについては「インビザラインのリテーナーを完全解説」も参考になります。

費用の考え方

ホワイトニングの費用は、矯正費用とは別に発生するのが一般的です。同じ医院で受ける場合も、通常は別料金になります。

施術方法は大きく2つに分かれます。オフィスホワイトニングは医院で高濃度の薬剤を使って行うもので、1回あたり数千円から2万円程度が目安です。短期間で変化が出やすい一方、複数回の通院が必要になることがあります。ホームホワイトニングは専用トレーと薬剤を受け取り自宅で継続するもので、初回に2万円前後、その後の薬剤追加に1万円前後というのが一つの目安です。効果が出るまで時間がかかりますが、色戻りしにくいとされています。市販品を使うセルフホワイトニングも含めた方法ごとの違いは、「オフィス・ホーム・セルフホワイトニングの違いと費用の目安」が参考になります。

両方を組み合わせる方法を採る医院もあります。矯正とあわせた総額を把握したい場合は、矯正の費用体系も確認しておくと計画が立てやすくなります。費用の比べ方は「マウスピース矯正の値段はいくら?」で整理しています。

※矯正治療およびホワイトニングは保険適用外の自由診療です(矯正については厚生労働大臣が定める疾患に起因する咬合異常など、限られた条件を除く)。

※標準的な費用(税込)の目安は、矯正が部分矯正で10万円台〜60万円程度、全体矯正で50万円〜120万円程度。ホワイトニングはオフィスで1回数千円〜2万円程度、ホームで初回2万円前後です。

※治療期間の目安は、矯正が部分矯正で2ヶ月〜1年、全体矯正で1〜3年(保定期間を除く)。ホワイトニングの効果の出方と持続期間には個人差があります。

※主なリスク・副作用として、矯正では痛みや違和感、虫歯・歯周病、歯根吸収、後戻りなど、ホワイトニングでは知覚過敏や一時的なしみが起こる場合があります。

※重度の歯周病がある方、無カタラーゼ症の方、妊娠中・授乳中の方など、治療を受けられない場合があります。

イベントから逆算する進め方

結婚式や撮影など期日がある場合は、逆算して考えると判断しやすくなります。

まず確認したいのが、その日までに矯正が終わって保定期間に入れるかです。入れるのであれば、条件のよい保定期間中に施術するのが最善です。

間に合わない場合は、優先順位を決めることになります。歯の色を優先するなら矯正中に施術し、アタッチメントの部分に色の差が出る可能性を受け入れる。仕上がりの均一さを優先するなら、イベント時点では色をそのままにして、矯正完了後に施術する。どちらが正解というものではなく、何を優先するかの選択です。

なお、オフィスホワイトニングは短期間で変化が出やすいため、直前に間に合わせやすい方法です。ホームホワイトニングは数週間から1ヶ月程度かけて進めるため、期日から逆算して早めに始める必要があります。

タイミングの判断には、自分の矯正がいつ終わる見込みかという情報が要ります。治療計画を確認すれば逆算できます。無料で歯並びを診断してみる

矯正中の着色を抑える日常の工夫

ホワイトニングをするかどうかにかかわらず、着色を抑える習慣は役立ちます。

装着したまま飲食しない。 水以外を飲むときは装置を外すのが基本です。マウスピースを着けたまま色の濃い飲み物を飲むと、装置と歯の間に色素が留まり、着色が進みやすくなります。

色の濃いものを口にした後は早めに口をゆすぐ。 コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどは着色しやすい代表格です。飲食後に口をゆすいでから装置を戻すだけでも違います。コーヒーとの付き合い方は「インビザライン中にコーヒーをストローで飲んでもOK?」で詳しく解説しています。

装置を清潔に保つ。 マウスピース自体に汚れが残っていると、それが歯に触れ続けることになります。指示された方法で洗浄を続けてください。

着色しやすいのは装置を戻すタイミング。 見落とされやすいのが、飲食直後に口をゆすがずマウスピースを戻す習慣です。装置が歯に密着すると、色素を含んだ唾液が歯の表面に閉じ込められた状態になります。装着時間を守ろうとして急いで戻すほど、この状態を作りやすくなります。

数十秒でも口をゆすいでから戻す、それが難しければ水を含んで飲み込むだけでも違います。装着時間の確保と着色対策は両立できるので、習慣として組み込んでおくとよいでしょう。

矯正中のホワイトニングに関するよくある質問

市販のホワイトニング歯磨き粉は使えますか?

使用できますが、歯の表面の着色を落とす製品が中心で、歯そのものの色を変える働きは限定的です。研磨剤が強いものは装置や歯の表面に影響することがあるため、矯正中に使う場合は担当医に確認してから選ぶと安心です。

矯正中に始めて、途中でやめられますか?

やめられます。ホームホワイトニングは自分のペースで進められるため、しみるなどの不調があれば中断して相談できます。中断したからといって歯に悪影響が残るものではありません。

効果はどのくらい持続しますか?

食習慣や喫煙の有無によって変わり、数ヶ月から1年程度で徐々に戻るとされています。定期的に追加の施術を行って維持する方法が一般的です。持続期間には個人差があります。

詰め物や被せ物も白くなりますか?

なりません。ホワイトニングの薬剤が作用するのは天然の歯で、レジンやセラミックなどの人工物の色は変わりません。

そのため、前歯に詰め物や被せ物がある場合、周囲の歯だけが白くなって色の差が出ることがあります。差が気になる場合は、ホワイトニング後に人工物を作り直して色を合わせるという方法があり、その分の費用が別に発生します。人工物がある方は、施術前にこの点を確認しておくと想定外の出費を避けられます。

未成年でもできますか?

歯の成長段階や歯質の状態によって判断が分かれ、年齢制限を設けている医院もあります。矯正と並行する場合はなおさら個別の判断になるため、担当医に相談してください。

まとめ|急がずタイミングを選べば仕上がりが変わる

マウスピース矯正とホワイトニングは併用できます。装置を取り外せるため、ワイヤー矯正よりも組み合わせやすい方法です。

ただし、いつ行うかで条件が変わります。矯正前は歯の重なりで薬剤が届かない面ができ、矯正中はアタッチメントと重なりの両方が影響します。もっとも条件がよいのは、歯列が整い装置も外れた保定期間中です。

色むらが出た場合も後から調整できることが多く、過度に恐れる必要はありません。それでも、待てる状況であれば待ったほうが仕上がりは安定します。

期日がある場合は、矯正の終了見込みから逆算して、白さと均一さのどちらを優先するかを決めてください。判断の材料は、自分の治療計画のなかにあります。

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